ロイヤルロッホナガーはスコットランドのハイランドで作られているウイスキーです。
噛みそうなウイスキー名ですが、ゲール語で岩の露出した湖という意味です。
ロイヤルロッホナガーはディアジオが所有している蒸留所であり、ジョニーウォーカー上位クラスであるブルーラベルのブレンドとしても利用されています。
目次
ロイヤルロッホナガーの特徴
ロイヤルロッホナガーはスタンダードとしては12年のみをリリースしています。
3000円台とは思えないほど、ボティーをしっかり感じることができ、ストレート、ロックでも飲みごたえのあるウイスキーです。
味わいは甘さや酸味が強調されますが、奥の方にスモーキーもあります。
ハイランドやスペイサイド特有の花や草が主成分となっているピートを炊いているような味わいを感じます。
種類 | シングルモルト |
原産国 | スコットランド ハイランド |
香り | 殆ど感じない、やや新鮮な柑橘系 加水するとウッディ感、黒糖のよな甘さが開く |
味わい | レーズンのような甘さが広がり、酸味、スパイシー、ミディアムボティー |
フィニッシュ | スパイシーが長く続き、ウッディなスモーキー感が続く |
おすすめの飲み方 | ロック、ストレート |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
価格帯 | 3000円代 |
その他 |
ロイヤルロッホナガーをもっと知る
スコットランドには厳格な審査の元で、ロイヤルワラント(Royal Warrant)=王室御用達を授かることができます。
その中でもロイヤルの名がつくものは、ロイヤルロッホナガーとロイヤルブラックラの2つしかありません。
名前にロイヤルは付いていないものの、ロイヤルワラントを授かったウイスキーとしてはアライのラフロイグも含まれます。
蒸留所の歴史を知る
英国王室が夏の離宮として利用していた、バルモラル城の隣にロイヤルロッホナガーの蒸留所があり、地元の名手であったジョン・ベグが1845年に創設しました。
ロッホナガーはディー川(River Dee)の南にある、大きな山の名前であるロッホナガーが由来となっています。
ロイヤルロッホナガーはそこから湧き出る水を仕込み水として利用しています。
当時、ヴィクトリア女王とアルバート公がバルモラル城を購入したばかりで、ジョン・ベグはすかさずに蒸留所に招待します。
ジョン・ベグはさほど期待していなかったものの、女王、3人の長男を引き連れてロイヤルロッホナガーの蒸留所を訪れたのです。
女王は赤ワインとウイスキーをブレンドすることを好んだとされており、その数週間後にロッホナガーはロイヤルワラントを授かり、ロイヤルの名を使うことを認められたのです。
ディアジオ最小の蒸留所
ポッチスチルは2基、年間生産量は50万リットルとディアジオが所有する蒸留所では最も小規模です。
そのため、殆どがブレンド用で、韓国ではトップセラーであったウインザー(Windsor)で利用され、ジョニーウォーカーブルーラベルでも利用されていました。
残念ながら2020年に韓国のウインザー(Windsor)は閉鎖しています。
ディアジオの中で、最も高価であるウイスキーはロイヤルロッホナガー セレクテッドリザーブとなっておりその価格は10万円を超えます。
まとめ
ロイヤルロッホナガーは比較的入手しやすいウイスキーですが、低価格でボディーもしっかりしており、私がシングルモルトで初めて好きになったウイスキーでした。
当時とはかなり味も変わっていると思いますが、雑味がなく、スムースな味わいはロイヤルの名にふさわしいウイスキーでしょう。