オールドパース(Old Perth)はインデペンデントボトラー(ボトラーズ)のモリソン&マッカイからリリースされているブレンデッドモルトウイスキーです。
日本ではマイナーですが、1960年代オールドパースはモルト原酒を多く含み、世界最高峰のシェリー樽熟成のシングルモルトウイスキーであったことから、知る人ぞ知るウイスキーとして高い評価を得ていました。
それから約半世紀後、スコットランド最古のウイスキーファミリーのひとつでもあるボウモアの設立者モリソン家がオールドパースのオーナとなり、すべての人が楽しめるようオールドパースを復活させたのがオールドパースなのです。
目次
オールドパースの飲み方、味わいの紹介
オールドパースは全てのシリーズでウイスキーの風味や旨味を損なわない、ノンチルフィルタード、ノンカラーでリリースしています。
そしてシェリー樽をメインとしておりシェリー熟成が好きなウイスキーファンには見逃せないウイスキーでしょう。
オールドパース オリジナル
オールドパース オリジナルがスタンダードボトルとなっております。
シェリー樽を原酒をメインとしながらも3000円代で購入できてしまうのです。。。
シェリー樽で人気のあるグレンドロナックでも5000円を超えてくるので、オールドパースの安さが
テイスティングノート
種類 | ブレンデッドモルトウイスキー |
原産国 | スコットランド |
色 | 赤茶色 |
香り | 紅茶のような香草、レーズン |
味わい | 芳醇な甘さ、レーズン、ドライフルーツ、スパイシー |
フィニッシュ | レーズンが長く続く |
度数 | 46度 |
容量 | 700ml |
価格 | 3000円台 |
その他 | ノンチルフィルタード、ノンカラー |
オールドパース カスクストレングス
カスクストレングスかつシェリー樽熟成ながら4000円代で購入できるウイスキーは多くないでしょう。
低価格+シェリー樽と聞くと、ウイスキー熟練者は「タンニンがー」「硫黄感がー」とネガティブな印象を持ちやすいでしょう。
しかし、このオールドパース カスクストレングスはまったくネガティブな面を見せること無く、カスクストレングスながらアルコールのピリピリした感じなども殆どありません。
全体的にドライな味わいを感じるのでオロロソシェリー樽の要素を強く感じ、一杯で非常に満足感のある飲みごたえは上質なカスクストレングスを感じさせます。
テイスティングノート
種類 | ブレンデッドモルトウイスキー |
原産国 | スコットランド |
色 | 赤茶色 |
香り | キャラメル、紅茶のような香草、レーズン、ウッディ |
味わい | 濃縮した柑橘系、芳醇な甘さ、バニラ、レーズン、タンニン、潮、スパイシー |
フィニッシュ | レーズンが長く続く |
度数 | 58.6度 |
容量 | 700ml |
価格 | 4000円台 |
その他 | ノンチルフィルタード、ノンカラー |
オールドパースをもっと知る
オールドパース(Old Perth)はスコットランドでもローランドに位置する都市のパースが由来になっています。
https://www.google.com/maps/d/edit?mid=1sFtgy2XKqN9PMLwY1gzgxQVCbNRCyM7j&usp=sharing
ブレンデッドウイスキー伝統の街パース
スコットランドの都市パースは、かつて世界のブレンディングの中心地でした。
オールドパースの生みの親である、ピーター・トムソンは1908年にパースで食料品、ワイン、スピリッツのビジネスを始め、すぐに自身のウイスキーブレンドを確立することに成功しました。
そのひとつが、オールド パースであり、発売以来非常に人気だったものの当時競合であったベネアグレス(Beneagles)に押され気味になり、トムソンは旅行者にベネアグレス1ケースに対してオールドパース1本を同梱する対抗策にでるなどブレンデッドウイスキーの競争が激しい時代でした。
両者とも過激な競争からインデペンデントボトラーから退き、ベネアグレスは現代におていもウイスキーを販売しておりません。
しかし、オールドパースがボウモアの設立者モリソン家に買収される事になり見事に復活したのです。
2014年、モリソン&マッカイはオールドパースを買収しブレンデッドウイスキーに進出し、シェリー樽熟成を中心としたブレンデッドモルトウイスキーとして再スタートしました。
まとめ
今回はシングルモルトではなくブレンデッドモルトウイスキーでインデペンデントボトラーからの紹介でしたが、インデペンデントボトラーは普段味わうことができないウイスキーを入手する事ができます。
過去にはバーボン熟成のオルトモアをベースにしたブレンデッドモルトであるオールドパース オリジナルをリリースしていました。
このように所有していない蒸留所のウイスキーをブレンドしたり、オフィシャルからリリースしていない熟年数のウイスキーを入手できたりなどインデペンデントボトラーはウイスキー愛好家には欠かせない存在なのです。
ジョニーウォーカー、バランタインなど多くの業者がある中で2014年に再稼働したモリソン&マッカイはシェリー樽熟成をメインとしたブレンデッドモルトウイスキーをリリースしている特徴的なインデペンデントボトラーです。
シェリー樽好きはこれからもオールドパースがどのようなブレンデッドウイスキーを出すのか楽しみでしょう。