スコッチを知る(超入門)

スコッチは6つの地域に分けて蒸溜所が集まっており、それぞれの地域で香りや味わいに特徴があります。

スコットランドのウイスキーには法規制があり 3年以上スコットランド内でオーク樽を利用して熟成 する決まりがあります。

これらの基準を満たしたウイスキーは全てスコッチとして名乗ることができます。

目次

スペイサイド

スペイ川を中心としたエリアで、豊富な水と大麦、キレイな空気でウイスキー作りに適した環境であり、密造酒の時代からスペイサイドでは多くのウイスキーが作られていました。

特徴

スコッチの半分以上の蒸溜所がスペイサイドに集まっており、フローラルで花や果実などの優しい味わいのウイスキーが多いのが特徴でウイスキー入門にもよく飲まれるのがスペイサイドでしょう。

マッカラン、グレンリベット、グレンフィディックなど名だたる蒸溜所が集まっています。

ハイランド

スコットランドの中で最も広域で、スペイサイドを含めてハイランドという事もあります。

スペイサイドを含めて、ハイランドは山間部で水が綺麗で豊富だったため大麦畑の栽培に適しており、隠れる場所も多く、気候も安定していたので、重課税に逃れるために多くの蒸留所がハイランドやスペイサイドに移動してきました。

そのため、多くの蒸留所がハイランド、スペイサイドに集結しています。

特徴

全体的にはスペイサイドに似ており、グレンモーレンジィ、エドラダワー、ダルモアなど個性的なウイスキーも多いのが特徴です。

ローランド

ローランドはその名の通り、ハイランドの下に位置しており蒸溜所が激減していますがローズバンクが復活の噂もあり、最近は徐々に再開の動きがあります。

特徴

ローランドは3回蒸留が多く、蒸留回数を増やすことでなめらかで、優しいモルト感があふれるウイスキーが特徴です。

オーヘントッシャン、キングスバーン、グレンキンチーなどがあります。

アイラ島

淡路島ぐらいの島に9つの蒸留所があります。

近年、アイラ島の蒸留所の再操業や新設が増えており、最も最近の蒸留所は2019年に設立された アードナホー蒸留所(Ardnahoe) です。

  • アードベッグ
  • ボウモア
  • ブナハーブン
  • ラフロイグ
  • カリラ
  • ラガヴーリン
  • ブルックラディ
  • キルホーマン
  • アードナホー

特徴

アイラ島には豊富なピートがあり、ピートの中には海藻やコケが多く含まれるためヨード香、潮、スモーキーなウイスキーが特徴です。

スモーキーなウイスキーを探すならまずはアイラからどうぞ。

アイランズ

スコットランドは小さな島々に囲まれており、アイラ島を除いた島をアイランズと呼ばれます。

スカイ島のタリスカー、ジュラ島のジュラ、アラン島のアランなどがあります。

それぞれの島で個性が異なり、アイラとは異なりノンピート麦芽も使っているウイスキーもあるため共通の特徴はありません。

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キャンベルタウン

キャンベルタウンは小さな港町で、アイラ島からもほど近い場所になります。

そのためウイスキーの輸出には好都合で、20世紀初頭まではスコッチウイスキーの中心地になっていましたが、アメリカの禁酒法の影響でスコッチの需要が急拡大し量産の品質維持に失敗し、低品質のウイスキーのレッテルが長く残り続け蒸留所が激減しました。

しかし、品質にこだわり続けた蒸留所が残り続けておりスプリングバンク、グレンスコシア、ヘーゼルバーンが残っており愛好家の間では非常人気の高いウイスキーです。

特徴

キャンベルタウンのウイスキーはハイランドとアイラの中間的でフローラル、オイリー、潮、ヨード香がないピートなど複雑な味わいが特徴です。

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